美容アイテムとして知られているシアバター。
お肌の保湿効果や抗酸化効果があり、
様々な美容アイテムの原料として使われています。
元々は、食用として用いられていたのですが、
上記以外にも色々な効果があるようです。
シアバターには他にどんな効果があるのか?
などについて、ご紹介します。
■シアバターとは
シアバターとは、アフリカに自生している
「シアバターノキ」の種の胚から採れる植物油脂のことで、
元々は食用のバターとして使用されていました。
現地では他にも、赤ちゃんのへその緒の手入れや、
ヤケドの手当て、乾燥から肌を守る保湿剤、筋肉痛、
白髪などの予防など、万能薬としても使用されてきました。
その後、シアバターの持つ美容効果に注目した美容ブランドなどが、
様々な美容アイテムに配合した商品などを売り出したことで、
人気となりました。
オイルと同じような使われ方をされるのですが、
常温で固形ということで、「バター」と呼ばれています。
■傷跡に使用した時の効果
シアバターの主成分は、ステアリン酸とオレイン酸なのですが、
トコフェノールやカロチノイドといった微量成分も含まれています。
トコフェノールは天然のビタミンEで、酸化防止効果があります。
皮膚の血液循環を助けるという働きがあり、皮膚の保護やアンチエイジングにも
その効果があるとされています。
カロテノイドには、皮膚の再生を助ける働きがあると言われています。
さらに、アラントインという成分には、炎症を鎮め回復を促す効果が
あるとされており、ヤケドの手当てなどに使用されています。
使い方はとても簡単です。
その傷跡に塗るだけで、患部への刺激を減らし、傷跡を修復してくれます。
シアバターに含まれている微量成分により、皮膚の血液循環がよくなり、
肌の細胞の新陳代謝が盛んになり生まれ変わることから、
傷跡にも効果があると言われています。
未精製のシアバターには、これらの微量成分が全て含まれていますが、
精製されたシアバターでは、微量成分の一部が、無くなっていることもあります。
ただ、未精製のものにはアレルゲンが含まれていますので、
使う人によっては、かぶれや炎症を起こす可能性もあります。
心配な方は、パッチテストを行ない、肌の状態を確認してからお使い下さい。
■ニキビ跡にも
思春期になると出てくるのがニキビですよね。
若気の至り(?)で対処法もよく分からず、気になるし痛いしで、
ついニキビを潰してしまいますが、その潰した跡がクレーター状に
引っ込んでしまったりします。
そういう意味では、ニキビ跡も一種の傷跡と言えますね。
こういうニキビ跡はなかなか消えず、そのまま残っていたりしますが、
そのような時にも、シアバターを使うことができます。
このクレーターは、ニキビを潰すなど肌の細胞を傷つけたことにより、
硬くなり、再生しにくい状態となっています。
そこにシアバターを塗りますと、肌が柔らかくなり弾力性が増し、
さらに再生が促され、肌の凹みが元に戻る可能性が見込めるようです。
人が本来持っている能力を手助けしてくれるようですね。
■おわりに
シアバターって、食べられますし、肌にも使えますし、
傷跡にも使えますので、本当に万能選手ですね。
自然のものですので、安心して使えるかなと思います。
ご紹介した内容が皆さんのお役に立てたら幸いです。