毎年、春先になると多くの人が悩まされている花粉症。
くしゃみや鼻水、目のかゆみなんかが症状として出て、
とっても不快な日が続きますよね。
かんでもかんでも出続ける鼻水。
鼻をかみすぎて、小鼻まで赤く腫れるし…
目なんかは、かゆ過ぎて、取り出して洗いたくなるくらい…
実はそんな不快な症状を緩和してくれるものがワセリンなんです。
花粉症対策としてワセリンを使用する方法をご紹介します。
■花粉症対策にワセリン?
まず、花粉症が発生する仕組みですが、
外から入ってきた花粉により、体内に抗体ができます。
それが、IgE(免疫グロブリンE)抗体です。
その後、花粉が体内にもう一度入りますと、
ヒスタミンという化学物質が出てきますが、
これが過剰に活性化することでアレルギー症状が出ます。
その結果、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が表れます。
その対策として、鼻の中や目の周りにワセリンを塗ることで、
花粉の侵入を防いでくれます。
ワセリンに花粉が付くことにより、症状を軽減することが可能となります。
鼻のマスクという役割を果たすと言えば分り易いでしょうか。
使用するワセリンは「白ワセリン」で構いません。
天然のものですので、副作用も少なくなっています。
市販薬の中にもワセリンが使用されていますが、
「精製長鎖炭化水素」と表示されています。
たくさん鼻水が出るのでたくさん鼻をかみますが、
それを繰り返していると小鼻が赤く腫れたりします。
そんな時にもワセリンは有効です。
もともと、キズやヤケドの治療にも使用されていたもので、
ボクシングの試合中に、ボクサーの目尻のキズなどに塗っているのも、
実はワセリンなんです。
小鼻にも塗ることで、肌を正常な状態に戻していってくれますので、
一石二鳥ですね。
ちなみに、「ヴァセリン」というものもありますが、
こちらは商標登録されているもので、
ユニリーバ社製のもののみを指します。
それ以外の会社で作られたものはワセリンとなります。
■ワセリンを塗る方法
ワセリンの塗り方ですが、鼻の粘膜を傷つけないように、
綿棒の先につけるなどして、優しく塗って下さい。
どのくらいの量がちょうど良いかは、
ご自分で試しながら調整していって下さい。
時間が経過するとその効果が薄れてきますので、
3~4時間ごとにワセリンを塗るようにして下さい。
鼻の穴の周りに塗る時には、厚く塗りすぎると不快な感じが
出る場合がありますので、薄めにつける方が良いです。
鼻だけではなく、目の周りにも使用することが可能ですが、
その場合には白ワセリンではなく、
プロペトやサンホワイトなどの精製度の高いワセリンをお使い下さい。
目の周りに塗る時は、手のひらで温めてよく伸ばしてから、
塗るようにして下さい。
マスクやメガネと併用するとさらに効果的です。
■おわりに
気がつかない内に鼻水がタラ~と流れるのって、
とっても嫌ですよね。
白ワセリンですと市販薬に比べ安価ですので、
試しやすいと思います。
この情報が皆さんのお役に立てたら幸いです。