汗ばむ季節になってくる時に気なるのが汗の臭い。
日本人は自分の体臭についてかなり気にしますが、その中でも特に気になるのが脇汗の臭いですよね?
周りの人を不快にさせているんじゃないかとか…
そこで、脇汗の臭いを抑える方法とワキガとの違いについてご紹介します。
■脇汗の臭いを抑える方法
では、脇汗の臭いを抑える方法について。
出たばかりの汗はほとんど臭わないんですが、かいた汗に含まれている皮脂などの成分を肌の常在菌が分解することで臭いが発生します。
そこで常在菌が分解する前に
・かいた汗を拭き取る
というのが1つめの方法です。
乾いたタオルやハンカチですと、水分のみを拭き取りますので、残った皮脂などの成分が分解されて臭ってしまいます。
そこでおすすめなのが、よく絞った濡れタオル。
これで拭きますと水分と皮脂などの成分も一緒に拭き取れますので、時間が経っても臭いにくくなります。
よく絞ったタオルをジップロックなどの密封袋に入れておくと、外出先でも汗をかいたなと思ったら、サッと拭き取ることができます。
ただし、使ったタオルは何度も繰り返し使わずに、必ず洗ってから次に使うようにして下さい。
タオルが臭っていたら逆効果になりますので。
2つめは
・制汗剤などを利用する
という方法です。
こちらはタイプによって使い分けが必要になります。
ワキガに悩んでいるのでしたら、殺菌作用があり皮膚に直接塗るタイプのロールオンやクリームで無香料のものが良いです。
臭いが混ざると不快な臭いになる可能性もありますので。
ワキガではないんだけど…脇汗の臭いは気になるという人には、制汗作用の高いスプレータイプがおすすめです。
運動をするなどして急に汗をたくさんかいた時には、デオドラントシートで拭き取ると良いです。
ですが、長時間に渡って汗腺を塞いでおくのはあまり良くありませんので、皮膚が敏感な人は、外出先から戻ったらできるだけ早く濡れタオルで拭き取るかシャワーで洗い流すようにして下さい。
3つめは
・衣服に汗を染み込ませない
です。
体の方はケアしていても、かいた汗が衣服に染み込んでしまうと、そこから臭いが発生してしまいます。
そうさせないためにも、衣服の脇部分につける脇パットなどを利用して、染み込ませないようにすると汗の臭いを防ぐことができます。

■脇汗の臭い、ワキガとの違いは?
脇汗の臭いで、汗臭いのとワキガとの違いは何でしょうか。
一番の大きな違いはその臭いですね。
実際に嗅いだことのある人はお分かりだと思いますが、ワキガの臭いは汗臭いのと違い、かなり強いものです。
この違いが現れる原因は汗腺にあります。
人の汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類あります。
エクリン腺の方から出る汗は、成分の99%以上が水分で、サラッとしていてほとんど臭いがしません。エクリン腺は全身のあらゆるところに分布してます。
一方、アポクリン腺から出る汗には、タンパク質や脂質、糖質などを含まれていて、少し粘り気のあります。
これらを栄養分として肌の常在菌が繁殖し発酵することで、独特の臭いを発生します。
アポクリン腺は、脇の下など限られた場所に分布しています。
この2つ以外にも皮脂腺というものがあり、肌を潤してくれるという働きがあります。
ここから汗は出ませんが、皮脂腺から脂が出ますと、エクリン腺とアポクリン腺から出る汗の臭いを強くしてしまいます。
脂っこいものが好きで、動物性脂肪をたくさん摂ることで、この皮脂腺が刺激されその働きが活発化します。
臭いが気になっている人は、動物性脂肪の摂り過ぎには注意が必要です。
ここで、脇汗の臭いが強いかもと感じたら、ワキガ体質かどうかを以下の項目でチェックをしてみて下さい。
1.耳アカが湿っている
2.衣服のワキ部分が黄ばむ
3.ワキ毛の量が多い、太い(女性の場合)
4.脇汗の量が多い
5.両親どちらかの耳アカが湿っている。
肉親にワキガ体質の人がいる
6.動物性脂肪をたくさん摂っている
もし、これらの6項目すべてに当てはまるのあれば、ワキガ体質の可能性が高くなります。
疑わしい場合は、専門医を受診して下さい。
■まとめ
生きている限り体臭は必ずありますので、ニオイとは上手に付き合っていきたいですね。