毎年、夏になると「熱中症」への注意喚起がされますよね。
本格的な暑さを迎える前に、熱中症を予防するための
備えをしておくと安心です。
それでは、水分補給する時に塩分は必要なのか、
水分の取り方はどうすれば良いのか、また、
飲み物の作り方などについてご紹介します。
■熱中症予防に水分補給する時に塩分は必要?
数年前から、熱中症予防には水分補給と塩分が必要と
言われるようになってきましたが、どの位の塩分が必要なのでしょうか。
平成24年度の日本人の塩分摂取量は、男性が平均11.3gで
女性が平均9.6gで全体の平均が10.4gとなっています。
厚生労働省によりますと、1日の塩分摂取量の目標値は
男性が9g未満、女性が7.5g未満ですので、
多くの日本人は塩分を目標値よりも多く摂取しています。
高血圧の方に関しては、1日6g未満となっています。
世界的に見てみますと、WHO(世界保健機関)では、
世界中の人の塩分摂取目標は、1日5gとしています。
ですので、日頃から多めの塩分を摂取していますので、
日常生活でジワジワと汗をかく分には、小まめに水分補給すれば、、
塩分は普段の食事から摂れる量で十分です。
ただ、屋外での激しい運動をした時、炎天下で作業をした時など、
玉のような汗を大量にかくような場合には、汗腺での塩分再吸収が間に合わず、
かなりの塩分を失ってしまいます。
このような時には、水分補給にプラスして塩分を摂るように心がけて下さい。
0.1~0.2%の食塩水が良いです。
ナトリウム量で換算しますと、40~80mg/100mlとなります。
500mlですと、200mg~400mgになります。
■熱中症予防するための水分の取り方は?
まず、「喉が渇いた」と感じる前に水分を取ることが、
熱中症の予防には大切な事です。
喉が渇いたと感じた時には、すでに水分が減っています。
それから、一度に大量の水分をガブガブ飲むよりも、
少しずつこまめに水分を取るようにします。
1度に飲む量もそうなのですが、水分の温度も重要です。
暑い時に汗をかくとキンキンに冷えた飲み物が欲しくなりますが、
あまり冷えすぎていますと、逆に水分の吸収が妨げられますので、
常温のままの方が良いです。
内蔵が冷えることにより胃腸の働きを低下させてしまい、
そのことによる下痢の原因にもなってしまいますので。
■熱中症予防用飲み物の作り方
通常の場合は、水やお茶(麦茶など)での水分補給で十分なのですが、
大量に汗をかいた時などは、塩分と糖分の摂取が必要になってきます。
では、簡単な飲み物(経口補水液)の作り方をご紹介します。
材料は
水~1リットル
食塩~小さじ 1/2 (3グラム)
砂糖~大さじ 4と1/2(約40グラム)
これらの材料を全部が溶けるまでしっかりと混ぜるとできあがりです。
自然塩を使いますと、ミネラル分も補給できますね。
ちょっと飲みにくいなと感じる場合には、グレープフルーツやレモンなど
お好みの果物の果汁を加えますと飲みやすくなります。
保存料は使用していませんので、作ったあとは冷蔵庫で保管をし、
できるだけ早い内に飲み切るようにして下さい。
他にも経口補水液は市販されていますので、
普段から常備しておきますと、いざという時に安心ですね。
ただ、賞味期限がありますので、お気を付け下さい。
■おわりに
熱中症って実は6月下旬ころから急激に増えるんです。
暑さに体が慣れていないからなんですね。
本格的な暑さを迎える前に、汗腺を鍛えて汗をかきやすくしておくと、
体温が上がりにくくなり暑さに強い体になります。
しっかり水分補給をしながら、暑い夏を乗り切りましょう。