風邪は空気が乾燥した冬だけではなく、
暑い夏でも引くことがあります。
夏風邪は長引くと言われていますし、
咳が続いたりすると辛いですよね。
夜中に咳が続くと眠りも浅くなりますし、
きちんと体を休める事が難しくなります。
咳が続くと体力が消耗してしまいますし…
そこで 夏風邪をひいた時の咳の治し方についてご紹介します。
■夏風邪で咳が出た時の治し方は?
咳が出て辛い時には、これらの方法を試してみて下さい。
1.ハチミツを食べる
咳は喉の粘膜が刺激されることによって出ます。
外から入ってきたウイルスなどを出そうとする防御反応が咳です。
そこでハチミツの出番です。
お湯に溶かしたり、薄めて使いますと効果が弱くなりますので、
できれば、そのまま食べるようにして下さい。
ハチミツには高濃度の糖分と過酸化水素による殺菌作用があり、
さらに喉の粘膜の刺激も抑えてくれます。
これによって咳が治まります。
ハチミツは食品ですので安心して使えますね。
ただし、食べるには注意が必要な場合もあります。
ハチミツには稀にボツリヌス菌の芽胞が入っているケースがありますので、
1歳未満の赤ちゃんには飲ませないで下さい。
※芽胞:特殊な細胞構造で高い耐久性をもつ。休眠状態を長期間維持できる。
大人ですと体の中で消化できるので平気なのですが、
赤ちゃんは消化器官が未発達で腸内環境が整っていないことから、
乳児ボツリヌス症を引き起こしてしまうことがあります。
2.ツボを押す
咳を止める作用があるツボは3つ。
ひとつ目は「天突(てんとつ)」
ツボの位置は両鎖骨の間にあるくぼみです。
この部分を下に向かって指を引っ掛けるようにして押します。
※強く押さないように気をつけます。
次は「尺沢(しゃくたく)」
肘を曲げて内側にできるシワの上の、
真ん中から親指側にあるくぼみです。
もうひとつは「孔最(こうさい)」
尺沢(しゃくたく)から手首に向かって、
指4本分のところに位置しています。
■夏風邪で咳が長引くなら他の病気の可能性も
熱も下がり体調も上向いてきたのに、何故か咳だけが続いてる…
もしかすると、他の病気が隠れている可能性も考えられます。
咳が続く期間が3週間未満の場合は「急性咳嗽(がいそう)」と言い、
風邪やインフルエンザ、急性気管支炎などが原因となります。
3週間以上続く場合は「遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう)」と言い、
咳喘息、アトピー咳嗽、マイコプラズマなどが原因となります。
さらに8週間以上続く場合は「慢性咳嗽」と言い、
咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群などが原因となります。
他には、気管支喘息と似た症状で
「アレルギー性気管支肺アスペルギルス症」があります。
症状として、湿った咳が出る、息切れ、ゼイゼイという喘鳴、微熱があります。
この病気の原因となるのが、真菌いわゆるカビです。
カビを吸い込むことが原因となります。
もう一つ、「夏型過敏性肺炎」もカビが原因です。
咳、発熱と風邪のような症状から始まる急性型、
咳が何週間も続き徐々に進行する亜急性型、急性を繰り返す慢性型があります。
環境を変えると症状が治まる場合は、カビを疑う必要がありそうです。
咳が2週間以上続く場合には、病院を受診するようにして下さい。