女の子にとっての一生の中で最初に訪れる節句、桃の節句はいつ祝うのでしょうか？
また、お祝いの伝統や意味合い、雛人形の展示時期などはどのようになっているのでしょうか。
女の子の最初の節句は、3月3日の桃の節句です。
この記事では、桃の節句のお祝い方法や伝統、金額相場、節句の由来や意義、雛人形の取り扱い、お祝いの際の食事について詳しくご紹介します。
桃の節句のお祝いについてお悩みの方にとって、役立つ情報を提供いたします。
■女の子の初めての節句、桃の節句はいつ？
女の子が生まれて初めて迎える節句は、3月3日の桃の節句です。
対して男の子の場合、初節句は5月5日の端午の節句になります。
■女の子の桃の節句の祝い方とは？
女の子の桃の節句のお祝いの仕方は地域や家庭によって異なりますが、一般的にはいくつかの共通の慣習が存在します。
伝統的には雛人形を飾ることから始まります。
お祝いの食事としては、三色団子やハマグリのお吸い物、ちらし寿司、ひなあられなどを用意するのが一般的です。
かつては、両家の祖父母を招いて一緒にお祝いを行うことが多かったですが、近年ではこのような集まりは少なくなっています。
また、初節句を記念して写真撮影をする家庭も多く、撮影した写真は大切な記念品として保管されることが多いです。
撮影した写真は、参加できなかった家族や友人への贈り物としても活用されます。
この特別な日の素敵な記念となるため、写真撮影はぜひ行うことをおすすめします。
■女の子の初節句祝い：相場と贈り物の選び方
女の子の初節句に贈るべき金額については、一概には言えません。
中には3,000円程度を適切と考える人もいれば、10万円以上を贈る人もいます。
一般的に、親族間での贈り物の金額相場は5,000円から10,000円程度とされています。
しかし、近年の住宅事情を考慮すると、大きな贈り物を受け取るのが難しい場合もあります。
そのため、贈り物を選ぶ際には、受け取る側の状況や希望を事前に確認することが大切です。
また、高額な贈り物は、返礼に際して相手に負担をかける可能性があるので、控えめな金額を選ぶことが望ましいです。
重要なのは、贈り物の金額そのものよりも、贈る側と受け取る側の状況や環境を考慮することです。
■女の子の初節句：その意義と歴史的背景
女の子の初節句を祝う際には、お雛様を飾り、親戚を招待してお祝いの食事を用意するのが伝統的な方法です。
初節句は女の子の健康と災難からの守護を願って行われます。
桃の節句の起源は、古代中国の3月3日に行われた上巳の節句にさかのぼります。
中国ではこの日に水辺で身を清める風習があり、日本に伝わると、災いを人形に託して川に流す「流し雛」の習慣が生まれました。
この風習は貴族の子供たちの「ひいな遊び」と結びつき、江戸時代に広まりました。
また、桃の木には魔除けの効果があるとされ、3月に咲くことから「桃の節句」と呼ばれるようになりました。
この日は女の子が主役であることを忘れずに、周囲の人々は控えめに祝うことが重要です。
■雛人形を飾る適切な時期とその注意点
雛人形の飾り付けは地域によって異なりますが、一般的には節分の翌日から2月中旬にかけて準備することが多いです。
雨水の日に飾ることで良縁に恵まれるという風習もあり、この日を目安に飾り付けを行うのも良いでしょう。
例えば、2021年では雨水の日は2月18日でした。
ただし、3月2日、すなわち桃の節句の前日に飾ることは避けるべきです。
この日に飾る「一夜飾り」は不適切とされ、葬儀を連想させるため忌避される行為です。
■雛人形の準備は誰が行う？
昔は女性が結婚する際、その女性の両親が孫のために雛人形を用意することが一般的でした。
しかし、現代ではこの慣習が少し薄れ、初節句の際には両親や親族が共に協力して雛人形を準備することが増えています。
赤ちゃんの幸せと健康を願うために、さまざまな準備を行うことは自然です。
■初節句の際の料理とその意味
初節句の際には、ちらし寿司、ひなあられ、ハマグリのお吸い物、菱餅などを用意するのが一般的です。
菱餅に使われる三色はそれぞれ特別な意味を持ち、桃色は魔除け、緑色は健康、白色は子孫繁栄を象徴しています。
ハマグリのお吸い物は「添い遂げられる夫婦」を意味し、ちらし寿司の具材にもそれぞれ特別な意味が込められています。
エビは長寿を、豆は魔除けや健康を、蓮根は将来の見通しを象徴しています。
これらの食品は桃の節句を祝う際の伝統的な意味合いを持っています。
雛人形は災厄を引き受けて女の子を守る願いが込められており、ひなあられには娘の健康を祈る意味があります。
色とりどりのひなあられは1年間の健康を祈願する色合いで構成されています。
■節句直前に生まれた赤ちゃんの初節句への対応
節句が近い時期に生まれた赤ちゃんへの初節句の対応には、特別な配慮が求められます。
例えば、桃の節句が誕生直後の場合、多くは翌年の桃の節句を赤ちゃんの初めての節句として祝うことが通例です。
特に2月に生まれた女の子に関しては、親が直ちに節句の準備を行うのは難しいため、翌年に祝うことが推奨されています。
初節句の準備は、特に母親にとっては大きな負担となりうるので、無理をせず翌年に祝うことが望ましいです。
■まとめ
ここまでで女の子の初節句、すなわち桃の節句に関する情報をお伝えしました。
初節句でのお祝いに際しては、贈り物の過度な奢りは避けるべきです。
贈り物に対する返礼は、通常、贈られた金額の約半分が相場とされています。
したがって、10万円以上の高価な贈り物を贈ると、返礼に関して相手に負担をかけることになります。
このため、贈る側は受け取る側が喜ぶ範囲で、無理のない金額での贈り物を選ぶことが重要です。
