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PTA参加は必要?選択しない場合の利点と欠点とは!

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子供が小学校に入学すると、「PTA」という単語とよく出会うことになります。

役員を勤める負荷や一度は役員を務める必要があるとの話、早期に役員を経験すべきだという意見など、様々な見解が飛び交います。

しかし、PTAは実際には自由参加の団体で、加入するかどうかは個々で決めることができます。

「まさかPTAに参加しなくてもいいの?」と驚く人も多いはずです。

しかし、「PTAに参加しないと問題が生じるのでは?」という不安を持つ人もいるでしょう。

ですから、この記事では、「PTAへの参加を選ばないと何が起きるのか」「PTAへの参加を選ばない手段」「PTAへの参加を選ばない利点と欠点」について、わかりやすく解説します。

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■PTAとは、その真の意味と存在理由

「PTA」という言葉は私たちにとても身近に感じるものですが、実際のところ、何を意味するのでしょうか?

PTAは、「Parent Teacher Association(親教師協会)」の頭文字を取ったものです。

それぞれの単語は以下のように具体的な要素を表しています。

・Parent(親)⇒子どもの親
・Teacher(教師)⇒学校の教師
・Association(団体)⇒一つの集団。

したがって、PTAとは「親と教師が一体となった集団」という意味を持っています。

PTAのシステムは、戦後、ダグラス・マッカーサー元帥に率いられた連合国占領軍により、普及が進められました。

その趣旨は、教職員と親が連携し、子どもたちの健全な発展をサポートすることです。つまり、教師単独では対応できない部分を親が担い、子どもたちを支える集団という位置づけとなっています。

しかしながら、現在では多くの学校が全員の参加を強く望んでおり、実質的には全員参加の形が標準的な状況となっています。

特筆すべきは、PTAは公立学校の組織であり、小学校と中学校のPTAは公益法人の日本PTA全国協議会に、高校のPTAは「全国高等学校PTA連合会」にそれぞれ所属しています。

一方で、私立学校でも、同じような協力体制を持つ組織が存在します。それらは、「○○学校の保護者会」や「〇〇子ども保護会」などと呼ばれています。

■PTAの様々な取り組みについて

親教師協議会(PTA)が行う活動は、学校や地域により多種多様です。

主な活動内容としては、学校の行事如く体育祭や学園祭の支援、バザーやフェアといったイベントの主催、リサイクル品やベルマークの回収を通じて必要なアイテムを集めること、地域の犯罪防止活動への参加、情報発信活動の推進等があります。

一年の活動の初めには新たな役員が選出され、その年の活動計画がたてられ、その詳細を含む通知が配布されます。

■PTAへの参加を選ばない時、その結果は?

社会的な観点から見ると、PTAへの参加はほぼ当然と考えられがちです。そのため、反対の選択をするとある程度の不安を感じるかもしれません。

「PTAへは参加しない」と決定した場合、その結果がどのような形で現れるのか、それが自分の子どもにどう影響するのかについて心配する親は少なくないでしょう。

●PTAを選ばないことで生じる3つの変化

PTAに参加しない道を選ぶと、次の3つの変化が起こり得ます。

・PTAの会費が必要なくなる
・PTA役員としての責任から解放される
・PTAが主催するイベントへの出席義務が消える

これらの変化は、基本的にPTAの活動から距離を置くことを意味しています。親から見れば、手間がかからずストレスも軽減されると感じる人も多いでしょう。

しかし、PTAに参加しないという選択が子供にどのような影響を及ぼすかという観点から、特に「PTA会費」について詳しく見てみましょう。

●PTA会費の主な使途

一般的に、会員から集められるPTA会費によって、PTAの活動が支えられています。学校によりPTAの形態も、会費の使い道も異なりますが、主な使用目的は以下のとおりです。

・卒業生への記念品
・卒業証書収納筒
・PTA主催のイベント
・慶弔費
・広報誌 等

意外かもしれませんが、卒業の際の記念品や証書用の筒は、PTA会費で賄われています。

「PTAに入っていない子供は、筒や記念品をもらえないの?」という疑問が出てくると、子供への影響について考える必要が出てきます。

●「PTA参加を控える選択」

それが子供にどのような影響を与えるか? 最も気になるのは、この選択が子供たちにどのような影響を及ぼすのかという点です。PTAへの参加は、元来、子供たちとは直接関連していないもので、参加するかどうかは親の意志に基づきます。

また、親がPTAに参加しないために子供が差別されたり、いじめを受けるような事態は絶対に避けなければなりません。PTAは全ての在校生に対して行われ、以下のような項目がPTAの会費から賄われます:

・卒業祝い
・PTAが主催する行事

これらのサービスは全ての生徒に対して提供されます。親がPTAに参加せずとも、これらのサービスを受けられないという状況は存在しません。

しかし、一方で、「PTAの会費を支払わずに、役員職を担わず、参加もせずに同じサービスを受けるのは公平か?」と、PTAに参加しない選択をした人々に対して不満を持つ親たちもいます。

PTAはむしろ親間のトラブルを生じやすいという特徴も持ちます。

「親同士のイザコザが子供に影響を与えるのではないか」「子供が不安を感じるのではないか」という不安を払しょくできず、仕方なくPTAに参加する親も少なくありません。

なお、PTAへの費用請求は正当で、会員でなくても費用を支払っている人が多いのです。

PTAへの参加を控える理由が会費だけではなく、組織そのものに対する疑問を抱いている人が多いと考えられます。

■PTA解体のメリットとデメリット

「PTAは不要だ」と考えている親たちは少なくないようです。このような意見が増えるにつれて、事実上のPTA解体ムーブメントが高まり、PTAを持たない学校が徐々に増えているという実態があります。

しかし、「PTAがなくなると本当に困らないのだろうか?」という疑問が頭をよぎります。

ここでは、PTAが解体される際のメリットとデメリットについて考察していきましょう。

●メリット

●メリット1:親間のトラブルが少なくなる PTA活動では、親たちの間で頻繁にトラブルが発生します。熱心に参加する親もいれば、そうでない親もいます。

・役職を引き受けることについての議論
・意見の不一致
・親しい人たちの集まりや派閥形成

などにより、人間関係の摩擦が生じます。

「大人同士、円滑にコミュニケーションを取り、事態を前進させましょう」というのが理想ではありますが、必ずしもそうはいかないのも事実です。意見が衝突し、混乱することも少なくありません。

これにより、子どもたちのいざこざ以上の深刻な問題を想像するのは難しくありません。

●メリット2:家族のストレス軽減

共働き家庭やシングルパレント家庭の増加に伴い、ほとんど義務的なPTA活動は、働きながら参加する人々にとって大きな負担となっています。

手伝えるときには協力したいものの、できない時間には参加が不可能であると感じる人も少なくないでしょう。

仕事を休みや早退をしてPTAに参加すると、職場での評価が下がる可能性がありますし、逆にPTAへの参加が少ないと社会的な圧力を受けることもあります。いずれの場面にも不満を唱える人はたくさんいます。

さらに、子どもが学校に在籍している間、最低でも一度は役員を務めるという理不尽なルールが存在することもあるでしょう。

PTAがなければ、これらの家庭のストレスや負担の一部は軽減されるでしょう。

●メリット3:時間の節約

PTAの責任者選び、会議、広報誌の作成、PTA主催のイベント、地域パトロール、環境美化、廃品収集、ラベル収集といったPTA活動がなくなれば、これらにかかる時間も不要になります。

貴重な休日をPTA活動に使うことは、体力的にも厳しいと感じる人も多くいます。

結果として、PTA活動に割く時間が節約され、他のことに使うことができます。

●デメリット

●デメリット1:親同士のコミュニケーション不足
PTA活動は親たちが意見や情報を交換できる有用なネットワークを提供します。

しかし、PTAが存在しない場合、このような直接の話し合いを通じて形成される関係やネットワークが欠けてしまう可能性があります。

子供に関する問題に直面したとき、同じ世代の親との関係は安心感を与え、相談相手となることでしょう。

●デメリット2:教員との接触機会の減少
子供が学校でどのように過ごしているかを知りたいと思うのはほとんどの親の共通の願いです。

PTA活動は学校施設への訪問機会を増やすとともに、普段は見ることができない学校の実情を把握するのに役立ちます。

また、教員との直接的な会話を可能にするなど、学校とのコミュニケーションの道を開いてくれます。

しかし、PTAがない場合、学校と親との接触機会は大きく減少し、関係が希薄になる可能性があります。

●デメリット3:学校や自治体への意見表明の手段がない
PTAは、親たちの意見を形にする力があり、それを学校や自治体に反映することができます。

学校の問題に対して何か行動を求めたいと思ったとき、一人の親としてではなく、PTAとして一つの声を上げることで、その声は無視されにくくなります。

さらに、多くの意見が集まることで行動を求める力が増します。しかし、PTAのない状況では、自身の意見を学校や自治体に伝える手段が失われてしまいます。

●デメリット4: 地域活動の一環である安全な見守り活動が欠けることがある

親として、子供たちの通学路の安全性は常に心配事の一つです。

PTAの活動の一部として、学校の見守り活動を頻繁に行っていますが、これが実施されない場合、通学路の安全管理が不十分になる可能性があります。

具体的には、子供たちの登下校の確認や防犯のための見守り活動がこれに該当します。多くの学校では、PTAがこれらの活動を主導しています。

「防犯活動中□□学校PTA」のプレートを手にした人を通学路で見かけるのは珍しいことではないでしょう。

PTAが組織として存在しなくなると、これらの見守り活動が全くなくなるわけではないでしょうが、代替手段を考える必要があります。

特に、長年PTAが担当してきた役割であるため、新たな形での管理がスムーズにいかない可能性もあります。それが懸念されます。

弱点と利点を十分考慮した上で、親間の交流を重視する親は「PTAは必要」と感じるでしょう。

一方で、親間の交流を煩わしいと感じる、あるいはPTAの活動に時間を投じられない親は、「PTAは不必要」と考えることが多いでしょう。

■PTAへの参加を避けるための戦略

PTAへの参加は、子どもが通学開始したときの自然な流れのように見えるかもしれません。

しかし、PTAは自主参加であり、もし活動内容に納得がいかない、時間の確保が難しいといった場合は、「非加入」または「退会」の選択肢が存在します。

・PTAに参加せずに学校生活を送る場合⇒「PTA非加入届」を提出
・既にPTAに参加しているが退会を希望する場合⇒「PTA退会届」を提出

この際、特に注意すべき2つの要点があります。

●要点1:文書によるコミュニケーション

PTAとの交流は全て書面によって行うべきです。

自由に参加できるものであると分かっているにも関わらず、「参加は必須」と誤解している人が多いです。PTA非参加は個人の選択権の一部であり、その決定が親や教師間での摩擦を生むべきではありません。

書面ならば簡潔に意図を伝えることができ、証拠も残せます。

●要点2:副校長への書類提出

書類の提出先は、学校の副校長または指導的立場の先生とし、その人を通じてPTA会長に伝えると良いでしょう。

本来ならば、直接PTA会長に提出することが適切ですが、PTA会長がPTAが自主参加制であるという事実を十分に理解していない可能性もあります。

また、現状ではPTA参加が強制的になっていると誤解されてしまっていることも。PTA会長の個性によってはトラブルが生じる可能性もあり、親同士の対立は混乱を招く与えます。

一方で、校長や副校長ならばPTAが選択制であることを理解しているはずであり、無理にPTAへの参加を強要することはないでしょう。

相談や書類提出の方法も、対面や郵送など選ぶことができます。

■まとめ

PTAについての評価は、人それぞれに大きく分かれるものです。

その根底には、個々の視点や育児環境の違いがあると考えられます。一部の人々はPTAの存在意義に疑問を投げかける一方で、「役員としての務めは大変だが、それが良い経験だった」と感じている方もいます。

しかし、PTAにおける難題の中で最も厳しいのは「人間関係」の確立と維持ではないでしょうか。

会議における強制的な同調圧力、役職の無理な押しつけ、出席できない親への誹謗中傷や意見の相違等によって不快感を感じる人々が多く、結果としてストレスが増大し人間関係が悪化するのは避けられない事実です。

だからこそ、「PTAの参加は個々の自由」という認識が広まることにより、PTAの存在の有無にかかわらず、地域全体が子供たちの育成を支援する環境を作り上げることが期待されます。

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