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「十三詣り」の起源と意味、そしていつからいつまで行うことができるのか?

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「十三詣り」の儀式について、どのような衣装を選ぶべきか?

関西出身や現住所の方々にはよく知られている「十三詣り」ですが、初めて耳にする人も少なくないかと思います。

最近では、20歳の成人式の半分の年齢である10歳のときに、地元の自治体や学校が「ハーフ成人式」を開催することが増えてきました。

この「ハーフ成人式」の考え方は、古くからの習慣である「十三詣り」に含まれています。

「十三詣り」は元々京都が起源とされていますが、最近では関東地方でも行う人が増えています。

というわけで、今回は「十三詣り」について詳しく調べてみました。

「十三詣り」が実際にどのようなものなのか、その意味や起源はもちろん、行う期間、衣装の選び方、儀式の進行などについて詳しく説明します。

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◇十三詣の起源とその背景

十三詣とは、男女が13歳(数え年)に達した時、知識や幸福を求めて虚空蔵菩薩を訪れる伝統的な習慣です。

虚空蔵菩薩は無尽蔵の知恵と慈愛を授けると信じられており、そのため子供から成人への大切な過渡期である13歳の時に参拝するのです。

さらに、数え年の13歳は十二支が一巡する年でもあります。

自身の生まれた年の干支が運勢を下げるとされているため、初めての厄年という意味もあり、厄落としのためにも参拝します。

また、かつて子供が早世することが多かったので、13歳まで無事に生き延びることができたことへの感謝と報告を菩薩に伝える日でもあります。

現代では年齢は満年齢で数えることが普通ですが、過去には数え年で年齢を計算していたため、十三詣は数え年で行われることが多いです。

数え年とは、生まれてすぐを1歳とし、その後新年を迎えるごとに1歳ずつ加算する考え方です。

十三詣を数え年で行う場合、対象となるのは主に小学校の5~6年生です。

しかし、最近では数え年に固執せず、満年齢で13歳になった時に参拝する人も増えてきています。

◇十三詣の期間はいつからいつまで?

十三詣は、原則として旧暦の3月13日に行われます。

そのため、現在ではほとんどの人が新暦の4月13日に行います。

ただ、参拝できる日が限られると、人々が一斉に集まり、寺院が混雑します。

そのため、多くの寺院では旧暦の3月13日前後から5月13日前後の約2ヵ月間を十三詣の期間としています。

また、寺院によっては年間を通じて参拝可能な場所や、七五三のシーズンに合わせて10月から12月にも十三詣の参拝を受け付けているところもあります。

それぞれの寺院や神社のスケジュールによりますので、参拝を計画する際は事前に調査することをお勧めします。

◇十三参りを行う際の手続きとは?

十三参りは、寺院により手続きが微妙に異なることもありますが、基本的には以下の流れで行われます。

① 受付での申し込み

まずはじめに、受付で十三参りの祈念を申し込むことから始めます。

この時、参加者の名前を記入し、祈祷費を支払います。

祈祷費の金額は寺院によりますが、大体5,000円が一般的です。

② 護摩祈念の実施

次に、本堂で護摩祈念を行います。

ただし、祈念を行わなくても訪問のみで十三参りをする方もいらっしゃいます。

③ お札をもらう

訪問が終わったら、名前が記されたお札をいただきます。

また、寺院によっては、子供が願い事や大切に思うものを一文字で書いた半紙を奉納することもあります。

この一文字は、「健」で健康を願ったり、「知」で知恵を願ったり、「福」「心」などといったものがよく使われます。

半紙に書く一文字は、訪問前に子供が決めておくことがおすすめです。

④ 後ろを振り返らずに家路につく

祈念や訪問が終わった後、後ろを振り返らずに帰ることが大切です。

後ろを振り返ると、菩薩から授かった知恵や福徳が失われてしまうと言われています。

これは、子供にも事前に伝えておくと良いでしょう。

◇参拝にふさわしい服装は何ですか?

多くの人が十三参りや寺社への参拝に際して、どのような服装が適切かについてアドバイスを求めていることでしょう。

子供の服装はもちろんですが、保護者(特に母親)の服装についても、どう選べばいいのかわからないかもしれません。

そこで、この文章では参拝時の服装について詳しく解説します。

◯男性

十三参りに限らず、寺社への参拝では和装が適切な服装とされています。

男性の場合、羽織袴が最適です。

しかし、羽織袴を持っていない場合でも問題ありません。洋服でも構いません。

ただし、寺社に相応しい服装であれば特別なルールはありませんが、ジャケットやスーツなどを用意すると良いでしょう。

また、十三参りは中学入学前に行われることが多いため、中学校の制服を着て参拝する人も多いようです。

◯女性

女性の場合、着物(振袖)が正装となります。

着物を選ぶ際には、子供用ではなく、大人用と同じ方法で作られたものを選ぶと良いでしょう。

また、肩を上げて着ることも重要です。

ただし、着物を着ることは必須ではありません。

洋服でも構いません。

その場合、ワンピースがおすすめです。

また、中学校の制服でも問題ありません。

◯母親

十三参りは子供が主役の行事ですので、母親は子供よりも目立つ服装は避けるべきです。

子供が和装を着ている場合、母親はその和装よりも一段階落ち着いた服装を選ぶと良いとされています。

女の子が振袖を着ている場合、母親は付け下げや小紋などが適切です。

また、日本の伝統行事では洋装は和装よりも少しカジュアルとされているので、スーツやワンピースなどを選んでも良いでしょう。

色についても、子供よりも目立つ色は避け、黒や茶、グレーなどの落ち着いた色を選ぶことをおすすめします。

◇十三参りはどこで体験できる?

基本的に十三参りは虚空蔵菩薩を奉るお寺や神社で行うことが一般的です。

しかし、最近では全国各地でその範囲が広がり、地元の氏神様への参拝を行う人々も増えています。

自宅近くに虚空蔵菩薩を祀るお寺がない場合でも、他のお寺や神社に問い合わせ、十三参りの祈祷や参拝が可能な場所を探すこともできます。

特に全国的に有名な十三参りの名所として、以下の5箇所が挙げられます。

◯嵐山・法輪寺(京都)

十三参りの名所としては、この法輪寺が最も知られています。

特別なルールとして、参拝後に振り返ってはいけないとされ、鳥居を通り過ぎてから渡月橋を越えるまで振り返らないことが求められています。

◯夕日丘・大平寺(大阪)

このお寺は「大阪の虚空蔵さん」という愛称で親しまれ、十三参りは「なにわの十三まいり」と称されています。

◯弘仁寺(奈良)

十三参りの季節になると、境内のツツジや桜が美しく、毎年多くの参拝者でにぎわう弘仁寺です。

◯浅草寺(東京)

関東地方で十三参りを体験したい方には、有名な浅草寺がおすすめです。

◯村松山・虚空蔵堂(茨城)

日本三体虚空蔵の一つで、十三参りの名所としても知られる茨城県の虚空蔵堂です。

また、以下のお寺や神社でも十三参りを体験することができます。

・住吉大社(大阪)
・北海道神宮
・櫛引八幡(青森)
・熊野神社(岩手)
・太平山住吉神社総本宮(秋田)
・熊野大社(山形)
・福満虚空蔵菩薩圓蔵寺(福島)
・白鷺神社(栃木)
・石動神社(新潟)
・彦倉虚空蔵尊延命院(埼玉)
・千葉神社(千葉)
・森戸大明神(神奈川)
・日吉神社(富山)
・善光寺本坊(長野)
・妙性寺(山梨)
・美濃赤坂虚空蔵菩薩明星輪寺(岐阜)
・城山八幡宮(愛知)
・丸興山庫蔵寺(三重)
・長浜八幡宮(滋賀)
・生田神社(兵庫)
・紀三井寺(和歌山)
・勝田神社(鳥取)
・住吉神社(広島)
・太龍寺(徳島)
・滝宮天満宮(香川)
・土佐神社(高知)
・大宰府天満宮(福岡)
・諏訪神社(長崎)
・妙法寺(大分)
・神柱宮(宮崎)
・鹿児島神宮(鹿児島)

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