梅雨の時期になると毎日のように雨が降り、屋根に降った雨をそのまま下水に流していますが、天からの恵みをただ捨てているようなもの。
この雨水を雨水タンクなどに溜めておけば、植物への水やりや打ち水にも利用することができます。
災害時にも利用できますし、節電同様に水資源の有効利用、下水道へ流れ込む水量を減らす(負荷軽減)、また、水道代の節約にもつながります。
そこで、雨水タンクを自作(DIY)する時に必要な材料や、かかる費用、雨樋に流れる雨水の集水器などについてご紹介します。
◇雨水タンクを自作(DIY)したい
市販されている雨水タンクもありますが、DIY好きなので自作したいしできるだけ安くすませたい、という方のために、必要なものなどをご紹介します。
・雨水を溜めておく容器(ポリタンク、大きめのゴミ容器)
・塩ビパイプ
・シーリングテープなど
・接着剤
・ホース
・架台用のコンクリートブロックなど
・集水器用のペットボトル
・その他蛇口やバルブ、コックなど
1.容器の下部分に穴を開け、雨樋から雨水を引き込む部分を塩ビパイプを差し込んで作ります。
2.容器の上から溢れ出ないように、オーバーフロー用の穴も開けます。余ってしまった雨水は、本来雨樋が接続されている排水口(雨水桝)に流します。
3.雨樋を切り取って集水するところ(ペットボトルなど)を作ります。勇気がいりますが、思い切って雨樋を切ります。
4.集水するところと雨水タンクを直接、もしくは、ホースでつなぎます。
雨水タンクに使うものが、光を通してしまうような材質の場合は、遮光ネットで覆い光が中まで通らないようにします。
あとは、雨が降って溜まるのを待つだけです。
●雨水タンクを自作する時にかかる費用
塩ビパイプや接着剤など、細かいものは数百円程度で手に入ります。
大きめのゴミ容器なども1,000円以下のものもありますので、すべてを自作する場合、トータルで6,000円くらいでしょうか。
材料を再利用する場合には、もっと費用が下がります。
◇雨水タンクに入れる雨樋に取り付ける集水器
雨樋から雨水を取り入れる時につける集水器ですが、2リットルのペットボトルで作ることが可能です。
ペットボトルを半分くらいに切って、切断した雨樋の下に付け、雨水タンクに直接、もしくは、ホースでつなぎます。
他には、雨樋と同じ口径の塩ビパイプで、T字型に取り込み口を作り、雨樋にはめ込む方法もあります。
初期雨水にはゴミや砂などが混ざっていることが多いので、それが最初に雨水タンクに入らないように、初期雨水用タンクを設置するなどの工夫が必要となります。
「雨水タンクは何とができたけど、これはちょっと…」という方には、既成品の集水器(取水器)があります。
ゴミ受け用のメッシュやフィルター付きのものが、大体4,000円台から手に入ります。
枯れ葉などが入ることがありますので、こまめに掃除する必要があります。
◇おわりに
雨水を雨水タンクに溜めて使用しますと、水道代の節約になりますが、
他にも、
・断水した時や災害が起きた時のトイレで流す水
・防火用水として
などの利用方法があります。
雨水タンク内に銅繊維(0.5g/L)を入れておくと、ボウフラの発生や水の腐敗防止に効果がありますよ。
この情報が皆さんのお役に立てたら幸いです。