「車が止まっている時もバッテリーは充電できるの?
運転していないとダメ?」多くのドライバーがこのように疑問を持っています。
停車している時にもバッテリーが充電されるのか、そして、フルチャージにはどれぐらいの時間がかかるのでしょうか?
◇停車していてもバッテリー充電はできる
結論から言うと、車が止まっていてもバッテリーを充電することは可能です。
ただし、エンジンがアイドル状態のときには、一定以上の回転数を保たなければ、充電効率が良くないことがあります。
特にアイドリング時の回転数が1000rpmを下回ると、充電効果はほとんど期待できません。
効率よく充電するには、エンジンの回転数を上げることがカギとなります。
充電に最適な回転数は、だいたい1500rpmから2000rpmです。
早く充電を終えたい場合は、回転数を3000rpmまで上げて、5分から10分保持することがおすすめです。
理想的には、バッテリーを良い状態に保つためには、週に一度は20分から30分、車を走らせることが推奨されます。
頻繁に運転するのが難しい場合は、アクセルを踏んでエンジンの回転数を上げることで、この問題を解決できます。
現代のバッテリーは性能が向上していますが、使い始めてから約3年で充電能力が下がることもあります。
これはスマートフォンのバッテリーと同様の現象です。
以前のバッテリーでは液体を追加して寿命を延ばせましたが、今のバッテリーはそうした手間が不要で、定期的な使用により寿命を延ばすことができます。
充電後のバッテリーの減りが早い場合、使用開始からの経過時間を考えると、バッテリーの寿命が近い可能性があります。
インターネットであれば、約5000円で新しいバッテリーを購入することが可能です。
◇アイドリング時における車のバッテリー充電のしくみ
車が稼働している間、発電機は車のバッテリーに電力を送り、これによりバッテリーが充電されます。
エンジンがアイドリングしている時でも、バッテリーへの充電は止まりませんが、エンジンの回転数が高いほど充電効率も向上します。
そのため、実際に運転している時のバッテリー充電が最も効果的であるとされています。
ただし、バッテリーの状態や使い方によっては、アイドリング中の充電が十分に行われないこともあります。
もしバッテリーの性能が心配なら、定期的に外部の充電器を使うことが推奨されます。
電流の流れは自然に起こるものであり、ただ単に回転数を上げることで充電電流が増えるわけではありません。
実際の充電電流は、電圧とバッテリー自身の抵抗によって決まります。
バッテリーが満充電に近づくと、抵抗が原因で電流の流れは減少します。
電流をわざと増やすには、電圧を上げる必要がありますが、車の発電機は約14Vで制御されているため、大きな増加は見込めません。
アイドリングと2000回転の時の電圧差は大きくなく、充電電流はバッテリーの状態に大きく左右されます。
ですから、「最適な充電時間」というものは特定できず、効率的な充電方法は適した充電器を使うことです。
◇まとめ
普段の運転では、一般的に車は1500~2000回転を保ってスムーズに動きます。
ただし、アイドリング時にはエンジンの回転数が1000未満に下がり、最低限の電力しか生成されないため、バッテリーに充分な充電を供給することが難しくなります。
最新の車種の中には、燃費向上のためにアイドリング時の充電を制限しているものがあります。
その結果、実際に車を動かして運転することが、バッテリーを効率的に充電する方法になっています。
バッテリーの寿命を延ばすためには、使用方法を見直す必要があります。
バッテリー交換を検討する際には、プロのディーラーに相談することをお勧めします。
交換する時には、発電能力も一緒にチェックすることが大切です。
最近では、渋滞中に車が予期せず停止するというバッテリー関連のトラブルが増えています。
これは、繰り返しの停止や長時間のアイドリングによってバッテリーが徐々に劣化し、最終的にエンジンが停止するような事態を招く原因となっています。
バッテリー技術の向上により、性能が目に見えて落ちる直前まで、バッテリーは正常に機能し続けることがしばしばあります。