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鳥居が朱色に塗られている理由とは?その原料はナニ?

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神社の鳥居が朱色に塗られているのは
「魔や災厄を除ける」「神様のお力を高める役割」
などが朱色にはあるからです。

他には木材を虫食いや腐食から守るという役割もあります。

この記事では鳥居などに朱色が使われてきた理由や原料などについてご紹介します。

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◇鳥居が朱色の理由とは

私もそうですが鳥居と言えば朱色を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

ではなぜ鳥居は朱色なのでしょう。

その理由としていくつかが挙げられます。

古来から日本では朱色(赤)は火や太陽、生命を表す色とされ、魔力や災厄を防ぐ色と考えられてきました。他には神様のお力を高める役割があるとも言われてきました。

鳥居により結界を張り朱色を塗ることで神社の境内に悪い霊や魔、気が侵入するのを防ぐという意味合いもあります。

朱色の鳥居で有名な伏見稲荷大社では、五穀を司る倉稲魂命(うかのみたま)を祀ってあり、鳥居は赤が基本となっています。

また、稲荷大神様のお力の豊穣を表す色とのことです(伏見稲荷大社のみ)。

朱色の塗料は「舟(に)」と呼ばれるもので、毒性の高い水銀と硫黄を加工して作られています。

その毒をもって魔を除けるという意味合いもありました。

◇鳥居の朱色となる原料とは

鳥居に塗られている朱色の原料は「舟(に)」と呼ばれ、硫化水銀の粉末である辰砂(しんしゃ・硫化第二水銀)です。

これは中国の錬丹術に由来しています。

「辰砂」とは天然に産出する硫化水銀化合物を含んだ赤い鉱石のことで、弁柄の材料となる「鉄鉱石」より産出量が少なく貴重であったため、水銀朱は高価で貴重品として扱われました。

水銀は昔から木材の防腐剤として使用されてきたことから、虫害・腐食から鳥居や社殿などを守る役割もあります。

朱色の顔料には、主に弁柄(酸化第二鉄)と辰砂(硫化第二水銀)が使われ、後に鉛丹(四酸化三鉛)も使われるようになりました。

社寺建造物美術保存技術協会によりますと、丹塗をする仕上げには鉛丹を使用しています。

◇鳥居の種類とその一覧

鳥居には大きく分けて2つの形式に分けられます。

■神明鳥居(しんめいとりい)

構造が簡易的で最上部の笠木が1本です。
鳥居が直線で構成されています。

■明神鳥居(みょうじんとりい)

神明鳥居とは違い笠木と島木の二層となっています。
笠木の両端が反り上がっているものが多いです。

さらに細かく分かれています。

○神明系の鳥居

・神明鳥居
・伊勢鳥居
・黒木鳥居
・白丸太鳥居
・靖国鳥居
・鹿島鳥居
・宗忠鳥居
・島木鳥居

○明神系の鳥居

・明神鳥居
・春日鳥居
・八幡鳥居
・台輪鳥居
・山王鳥居
・住吉鳥居
・両部鳥居
・中山鳥居
・奴禰鳥居

○その他の鳥居

・三輪鳥居
・三柱鳥居
・唐破風鳥居
・根巻鳥居

◇まとめ

鳥居が朱色の理由とは

・火や太陽、生命を表す色とされてきた
・魔力や災厄を防ぐ色もと考えられてきた
・原料の毒性から毒をもって魔を除ける
・神様のお力を高める役割があると言われてきた
・伏見稲荷大社では稲荷大神様のお力の豊穣を表す色である

鳥居の朱色となる原料は

・弁柄と辰砂が使われ後に鉛丹が使われた
・水銀は昔から木材の防腐剤として使用されてきた

鳥居の種類は大きく分けて2つの形式がある

・神明鳥居(しんめいとりい)
・明神鳥居(みょうじんとりい)

初詣などで神社に足を運ぶ時には鳥居の形式の違いや、朱色に塗られている意味や原料などを思い出してみて下さいね。

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