割り箸は、食堂やラーメン屋さん、自宅、コンビニでお弁当を買うと頂けたり、お祭りの屋台で売っているりんご飴の軸など、普段の生活でよく利用されています。
木製であることは見れば分かりますが、加工されていますのでなんの木かまでは分からないですよね。
そこでこの記事では割り箸がなんの木から、製造されているのかについてご紹介します。
◇割り箸はなんの木からできているの?
日本国内で流通している割り箸のほとんどは、海外から輸入されています。
それも大半は中国からの割り箸で、他には、インドネシアやフィリピン、カナダからも輸入されています。
なんの木から作られているかと言いますと
・アカマツ
・エゾマツ
・アスペン
・メルクシマツ
・グバス
・竹
シラカバはカバノキ科の広葉樹で、80年ほどの生育期間しかないと言われて寿命の短い木です。
木の高さは約20mで幹の直径は70cm程です。
乾燥する際の狂いは小さめで強度は並です。
腐朽に対する抵抗性と保存性は高くありませんが、曲げに対しては強度が高いです。
アカマツはマツ科の針葉樹で痩せた土地でも生育する樹木です。
ヤニが出やすい上にやや狂いが生じやすいです。
エゾマツはマツ科の針葉樹で日本では主に北海道に分布。
海外では中国東北部やシベリア東部、カムチャッカ半島などの地域に分布しています。
非情に成長の遅い木です。
容易に乾燥させることができて、狂いの少ない安定した木材です。
アスペンはヤナギ科ドロヤナギ属の広葉樹で、軽くて柔らかいが曲げ強度は低いです。
また、腐朽に対する抵抗性は低いです。
独特のニオイがあります。
メルクシマツ(メルクシパイン)はマツ科マツ属の針葉樹で、インドネシアなどの東南アジアが産地となっています。松脂(まつやに)を採るために植林された材を再利用したものです。
年輪の幅が比較的揃っていて適度な硬さがあります。
グバス(樹種名はニューギニア バスウッド)はトウダイグサ科属の広葉樹です。
軽くて柔らかい木材で肌目は粗いです。
割り箸の他に、マッチの軸木や引出しの側板、合板材などとしても利用されます。
◇国産の割り箸はなんの木からできているの?
日本国内で使用される割り箸のうち10%弱程度しか生産されていません。
国内の70%は奈良県で生産されていまして、次に石川県、北海道と続きます。
なんの木から作られているかと言いますと
・ヒノキ
・エゾマツ
・アカマツ
・トドマツ
・シナ
・シラカバ
・ハンノキ
・竹
スギはスギ科針葉樹で割裂(かつれつ)性がよく、薪割りのように割ることができます。
摩耗に対しては耐久性が低いです。
ヒノキはヒノキ科針葉樹で菌や害虫などに対する耐性が高くなっています。
乾燥もしやすく割裂にも向いています。
トドマツはマツ科モミ属の針葉樹で、年輪が比較的はっきりとしています。
割裂性、切削・加工性がよいです。
また、腐朽に対する抵抗性は低いです。
シナはシナノキ科の広葉樹で乾燥もしやすく、加工も行いやすいです。
ただ、耐久性と保存性に関しては、それ程高くはありません。
ハンノキ(榛の木)はカバノキ科ハンノキ属の落葉広葉樹。
乾燥は容易ではなくやや難しいです。
国産の割り箸は中国産と競合しないような、スギやヒノキといった比較的高級感のある天削(てんそげ)箸や利休箸が主に作られています。
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◇まとめ
普段の生活で使われている割り箸は、ほとんどが海外製で主に中国産です。
なんの木から作られているかと言いますと
・シラカバ
・アカマツ
・エゾマツ
・アスペン
・メルクシマツ
・グバス
・竹
僅か10%弱ほどの国産割り箸が、なんの木から作られているかと言いますと
・スギ
・ヒノキ
・エゾマツ
・アカマツ
・トドマツ
・シナ
・シラカバ
・ハンノキ
・竹
海外では松(パイン材)が多く使われているようです。