外で遊んでいると、松脂が手や髪に付着することがよくありますね。
子供たちがよく遊ぶ公園のアスレチックエリアなどでは、特に松脂が付きやすいものです。
粘着性が強く、独特の香りを持つ松脂は、単に水で洗うだけではなかなか取れません。
無理に取り除こうとすると、髪を傷めてしまう恐れもありますが、効果的な除去方法は存在します。
ここでは、様々な状況での松脂の除去方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
■【状況別】松脂を取り除く方法
●手に松脂が付いた時の対処法
松脂は主に油分で構成されているため、アルコールやクレンジングオイルを使うと簡単に落とせます。
たとえば、手に付いた松脂は消毒用アルコールで拭き取れば、嫌な匂いも消え、同時に消毒もできます。
ジェルタイプの殺菌アルコールを使用すると、手に馴染みやすく、より簡単に取り除くことができます。
クレンジングオイルは顔用として開発されているので、アルコールより肌に優しいですし、手荒れを心配する必要も少なくなります。
ただし、オイルを使った後のベタつきは、石鹸でしっかりと洗い流すことが大切です。
●髪に松脂が付着したときの対応方法
髪に松脂が付いた際には、アルコールやクレンジングオイルが効果的です。
ただし、消毒用アルコールは髪を傷める恐れがあるため、使用には注意が必要です。
より髪に優しい「椿油」やクレンジングオイルを選ぶと良いでしょう。
松脂を除去した後は、シャンプーやトリートメントで入念に洗い流し、髪を健やかに保つことができます。
●衣服やバッグに松脂が付いたときの処理法
アウトドアでの活動時には、衣服やバッグにも松脂が付くことがあります。
こうした場合も、アルコールやクレンジングオイルが役立ちますが、生地を傷めないように注意が必要です。
柔らかい布にこれらの液体を含ませ、松脂をやさしくタップして取り除きます。
その後、洗剤を使って洗い流せば、シミがつきにくく、きれいに保てます。
特に、ハンドボール部の子供たちのジャージなどは、滑り止めのために松脂を使うため、頻繁に汚れが発生します。
毎回アルコールでの処理は手間がかかります。
そんな時は、洗濯用の松脂クリーナーを使うことをおすすめします。
専用クリーナーは、頑固な松脂も効率的に落とすことができます。
●ペットの毛に松脂が付着した時の対応策
散歩をしている犬が松脂を毛に付けてしまうことは珍しくありません。
特に長い毛を持つ犬種の場合、松脂の粘着性により毛玉ができやすいです。
ペットの毛に付いた松脂も、人間の場合と同様に、クレンジングオイルやアルコールで除去可能です。
ただし、ペットは毛を舐めることがあるので、速やかに蒸発する消毒用アルコールが適しています。
シャンプーする際には、湿った毛にも使えるクレンジングオイルが便利です。
松脂が多く付着して毛が絡まっている場合、その部分をカットすることも一つの方法です。
松脂の付着状況に合わせて適切な処理を選びましょう。
●車に松脂が付着した時の処理方法
屋外に車を駐車していると、車体に松脂が付着することがあります。
擦りすぎると車体に傷がつく可能性があるため、消毒用アルコールを使用して松脂を溶かすのが良いでしょう。
消毒用アルコールが手元にない場合、寒冷地用ウィンドウォッシャー液を使うこともできます。
この液体には凍結を防ぐためアルコールが含まれており、松脂を溶かすのに効果的です。
車に安全に使用できる製品なので、安心して使用できます。
●壁や床に松脂が滲み出た時の対処法
新築の家や自分で作った家具、棚などから時々松脂が滲み出ることがあります。
このような場合、消毒用アルコールを染み込ませた布で、ゆっくりと松脂を拭き取るのがおすすめです。
松脂が溶け出して広がると、自然に木を保護し、見た目にも深みを加える効果があります。
●松脂とは何か
松脂は、松の木から出る樹液が乾燥して固まったものです。
主な成分は「テレピン油」と「ロジン」で、独特の油っぽい香りがします。
皮膚などに付くと簡単には落ちない性質がありますが、松脂は便利な使い道も多いのです。
例えば、バイオリンの弦に塗ることで美しい音色を出すのに不可欠です。
また、滑り止めとして「ロジン」がスポーツの世界ではよく使われています。
野球のピッチャーやハンドボールなどで利用されています。
■まとめ
手や髪に松脂がつくと、焦って擦り落とそうとするかもしれませんが、それでは逆に広がったり粘着力が増すだけです。
冷静に対処しましょう。
松脂は油性成分が主なので、クレンジングオイルやアルコールを使うと効果的です。
手や髪にはクレンジングオイルを、衣類やペットの毛にはアルコールを使うと良いでしょう。
それぞれの状況に合わせた方法で松脂を取り除きましょう。