他都市の地下鉄には設置されている網棚が、札幌市営地下鉄の車両にはありません。
初めて出張で来られた方や道外から引越して来られた方は驚かれるようです。
この記事では札幌の地下鉄に網棚が設置されていない、その理由などについて書いてみました。
◇札幌の市営地下鉄車内に網棚がない理由
東京で地下鉄に乗った時の車内には、JRの車両と同じように網棚が座席の上にありましたが、札幌市営地下鉄の車両には網棚がありません。
北海道外から出張で来られたり転勤などで札幌市に引っ越された方は、地下鉄の車両に網棚が無いことに驚くようです。
地元の人からすると当たり前過ぎて、驚くことに驚くという感じだと思います。
それでは何故、札幌市営地下鉄の車両には、網棚が設置されていないのでしょうか。
札幌市交通局の方によりますと
・荷物棚上の忘れ物を防止する
という理由から地下鉄の車両には網棚を設置していないとのことでした。
以前はこのようなポスターが貼られていました。
実在した 日本エレキテル連合の「ダメよ〜」は札幌地下鉄の「ダメヨマン」に似ている!? http://t.co/8abWkY9ago pic.twitter.com/7DVhHRs8j3
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) July 29, 2015
もう一つの理由として挙げられるのが、最初から車両の軽量化する設計がなされているというもの。
もし網棚設置の要望を出したとしても、後から網棚を設置するとなるとフレームの強度から、検討しなくてはならないので難しいようです。
地下鉄の始発から終点までの所要時間を見ますと
・東西線~35分
・東豊線~25分
となっていますが、始発から終点まで地下鉄に乗る人はそれほど多くなく、実際には都心部までの15分~20分程度ですので、確かに乗っている時間は短いと言えます。
忘れ物を防止するためとなってはいますが意外と忘れ物は多く、カサ、手袋、定期券、帽子、などの順になっています。
もし地下鉄車両内などに忘れ物をしてしまった時は、忘れ物センターにご連絡を。
忘れた場所によって連絡先が違いますので、こちらに載っているページを貼っておきます。
基本的に忘れものセンターでは3カ月間保管していますが、現金、携帯電話、クレジットカードなどは10日前後、高額なものなどは4日前後忘れものセンターで保管し、その後警察での保管となりますのでご注意を。
道外から札幌に来られ地下鉄に乗る時は網棚がありませんので、いつもの癖で荷物を載せようとすると、下に落ちて乗客の頭を直撃しますのでご注意下さいね。
ちなみにJR北海道の車両には網棚が設置されています。