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しめ飾りの再利用は可能?交換する理由とは

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しめ飾りを再度使うのは許されるのでしょうか?

毎年交換している人がいる一方で、その背後にある深い意味を理解したいと思う方もいるでしょう。

しめ飾りは通常、年に1度だけ、しかも短期間ほどしか使用しないため、「次年度にも利用できるんじゃないか」と考える方もいるのではないでしょうか。

しめ飾りは、デザインや価格などの様々な要素でそれぞれ異なり、費用は高いもので数万円にもなります。

そんなしめ飾りを僅かな期間利用しただけで捨ててしまうことには、贅沢とも感じられるかもしれません。

さらに、環境への影響を考えると、疑問を持つ方もいるのかもしれません。

そこで今回は、しめ飾りの再利用可能性について調べてみました。

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■古いしめ飾りの再利用は許されるのか?

何年も前のしめ飾りを再利用することについて、迷った経験はありませんか?

近年では、しめ飾りの種類が増加し、デザイン性を重視する人も多くなっています。手元にあるお気に入りのしめ飾りを次の年にも使いたいと思う方も少なくないでしょう。

また、しめ飾りの価格はピンキリで、高級なものになると数万円もかかることがあります。

そういった高価なしめ飾りを購入した場合、「一度で終わりはもったいないから、来年も使おう」という気持ちになるかもしれません。

しめ飾りに対する価値観は人それぞれで、その見方も様々です。

これからのトレンドを気にすることなく、好みに合わせて自分のしめ飾りを継続的に使用する人もいれば、「新年には新しいしめ飾りを飾るべき」と考え、再利用を選ばない人もいます。

実は、しめ飾りの再利用については、「再利用は許されない」とはっきりとした定義は存在しません。従って、最後の判断は個々人の考え方次第でしょう。

しかしながら、なぜ人々がしめ飾りを飾り、なぜ毎年新しいものを選ぶのか(詳細は追って説明します)を理解すれば、「毎年新しいしめ飾りを選ぶ方が良い」と感じる人も増えるかもしれません。

この記事の後半も読み進めていただいた上で、ご自身の最終的な判断をしてみてください。

■毎年飾りを変えるのはなぜ?

毎年なぜ新しい飾りに替えるのでしょう? 一部の人々は飾りを使い回すことを選びますが、一方で必ず毎年新しい物にする人々もいます。

毎年飾りを新たにする理由について考えると、次の2つの要因があります。

●年神様をお迎えする儀式だから

なぜ正月の飾りを新たに用意するのでしょう? これらの飾りは、年神をお迎えするために用意されます。

年神様は通常、山や田んぼに住んでおり、元旦とお盆の2回、先祖や農業の神様として家族のもとへ戻ってきます。

そのため、飾りは人間用ではなく、神様への奉納のためのものです。それゆえに、使い古しの飾りを再利用することは失礼に当たります。

この理由から、飾りは毎年新たにするのが適切とされています。

●新鮮なわらの使用が必要だから

飾りは神社のしめ縄と同じ役割を果たし、汚れを防ぐ結界を作ります。

神社もしめ縄を毎年新しいものに替えるのですから、飾りも新たにするのは自然な事と言えます。

また、年神様は農業の神様でもあるため、新鮮なわらを好むとされています。

古くなったわらでは結界の役割を充分に果たせず、年神様を適切にお迎えするためには新鮮なわらの使用が必要とされています。

■しめ飾りの保存法と注意点

次年に向けて年末の装飾品をしっかり保存するためのコツをご紹介します。飾りを取り扱った後には、ホコリや汚れで汚れている可能性があります。

ですから、乾いた布でそっと拭き掃除することをお勧めします。だけれども、水に濡らした布で拭き取るのは避けてください。

装飾品は新聞紙でくるんだ後、さらに布で包みます。この時、乾燥剤や防虫剤を一緒に入れておくと良いでしょう。

保存場所としては、湿度が低く風通しが良い場所が最適です。直射日光が当たる場所や湿度が高い場所は避けるようにしてください。

また、厚手のプラスチック袋などに入れてしまうと、湿気によって装飾品が傷んでしまう可能性があるため、そのような形の保存も避けましょう。

これらの装飾品は、湿度だけでなく乾燥していても材料が劣化しやすいため、保存法には慎重さが求められます。

■しめ飾りはどのように正しく処分すべき?

しめ飾りの正しい廃棄方法について説明しましょう。

通常、しめ飾りは神事の一部として、どんど焼き(地名により呼び名は異なります)で焼かれるのが一般的です。どんど焼きは神社や町内会が主催する行事で、新年の飾り物を一掃する祭りです。

古い伝承によると、年神様はどんど焼きで生じる煙に乗って山へ帰っていくとされています。

かつては神聖な儀式として行われていたどんど焼きですが、現在では町内会や青年会が中心となり、その本来の意義が失われつつあります。

そして、環境問題に対する懸念から、町内会や青年会、自治会が主導するどんど焼きの回数が減少している傾向があります。

新年の装飾品を神社に持ち込む際には、思いがけない落とし穴が待ち構えていることもあります。

一般的にどんど焼きは小正月の1月15日に行われますが、それ以外の日に開催されることもあったり、新年の装飾品がどんど焼きの対象となるかどうか、あるいは神社で購入したものでなければならない場合もあったりします。

スーパーマーケットなどで簡単に購入できる新年の装飾品ですが、神様が宿っていないとみなされる場合もあり、参加を拒否されることがあります。

そのような事前のルールは必ずしも一概には定められていませんが、神社によっては予約が必要な場合もあります。

まず、新年の装飾品を持ち込む予定の神社のどんど焼きのルールを確認し、楽しい祭りがストレスフルな経験に変わることがありませんよう気をつけましょう。

■焼かない方法でしめ飾りを処分する

新年の飾りを処分する方法が思いつかないときに参考にして頂くためのガイドをご提供します。

もし新年の飾りをどんど焼きに持っていけなかった場合、普通の廃棄物として捨てることもアリです。

ただし注意すべき点として、新年の飾りの中には焼けない素材が使用されている可能性があります。したがって、飾りに使用されている素材をチェックして、適切に分別することが大切です。

新年の飾りの大半は燃えるゴミとして捨てることができますので、他の燃えるゴミと一緒に捨てても大丈夫です。

しかし、特別な目的で用意したものを通常のゴミとして処分するのにためらう方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合には、半紙や無地の紙、塩、お酒を用意します。新年の飾りを半紙や無地の紙に広げ、左、右、中央の順で塩を振りかけます。酒でも良いです。

このプロセスを通じて、精神的に清めることができます。

続いて、そのままの状態で紙で包み、普通のゴミとして処分することができます。

ゴミを混ぜると少し嫌だと感じる方は、別の袋に入れて処分するのも一つの方法です。

もし、どうしてもゴミとして処分できないことがあるなら、神社が管理する古い札を捨てる箱に新年の飾りを入れ、焼いてもらうこともできます。

ただし、すべての神社が古札以外のものを受け入れるわけではないため、古い札を捨てる箱を使用する前には必ず神社へ確認しましょう。

特定の新年の飾りしか受けられない、予約が必要、その他の条件があるかもしれませんので、注意が必要です。

また留意点として、どんど焼きの後、焼却を行う神社では、節分の日にそのようなことを行うことが多いです。

■まとめ

「しめ飾りは再利用しても問題ないのか?」という問いには、決定的なルールは存在しないことがわかります。

しかし、しめ飾りは新年の神々を迎える祭りの一環であり、これらの神々が新鮮な藁を好むと信じられています。

この伝統や風習に敬意を払うなら、毎年新しいしめ飾りを用意することをおすすめします。

年神様は、先祖の霊や農地を守る神々として尊ばれ、健康な一年や豊作をもたらすと信じられています。

だからこそ、しめ飾りを飾る背後にある深い意味を理解し、それを踏まえてしめ飾りを選ぶことが重要となるでしょう。

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