新しい年を迎え、皆さんにとって自由に動ける年になっていることを願っています。
家族や親族と一緒においしい食事を楽しんでいることと思います。
その中で、伊勢エビを特別な食材として選んだご家庭も多いかもしれませんね。
今回は以下のテーマで伊勢エビについてご紹介します。
・冷凍伊勢エビの美味しい食べ方
・余った伊勢エビの活用法
・伊勢エビの魅力とは?
◇伊勢エビの保存法と保存期間の目安
そういった場合に備えて、正しい保存方法とその期間についてご紹介しましょう。
◯新鮮な伊勢エビの消費期限
消費期限:到着日含めて2日以内
到着したその日を含め、生の伊勢エビは2日以内に食べることが望ましいです。
生鮮食品ですので、なるべく早く召し上がることをお勧めします。
◯刺身としての食べ方
伊勢エビの刺身は鮮度が重要です。新鮮な伊勢エビの刺身はとても美味しいです。
普通、生きた伊勢エビは海水に浸けて送られてきます。生きているので酸素が必要ですが、届いてから放置すると酸素が不足してしまいます。
刺身としていただく場合は、冷たい氷水で締めてから、冷蔵庫に保存してください。そうすると、翌日も新鮮な刺身を楽しめます。
◯生冷凍の方法
賞味期限:約20日
食べきれない伊勢エビは、生の状態で冷凍保存もできます。氷水で締めた伊勢エビを空気を通しにくいラップで5重に包んで、冷凍庫に保存します。
生で冷凍した場合は、解凍後に必ず加熱してから召し上がってください。
◯ボイルしてからの冷凍方法
賞味期限:約20日
伊勢エビをボイルした後は、冷たい氷水に20分ほど浸して冷やします。
十分に冷めたら、水気を拭き取り、生冷凍する時と同じようにラップで5重に包み、冷凍庫で保存します。
◇冷凍伊勢エビの解凍方法とおすすめの食べ方
冷凍された伊勢エビを美味しくいただくための、効果的な解凍方法と食べ方についてご説明します。
◯解凍のやり方
15~30分の流水解凍がおすすめです。
冷蔵庫でのゆっくりとした解凍も可能ですが、伊勢エビやカニなどの甲殻類を長時間解凍状態にすると、殻や身、ミソ部分が黒く変色することがあります。
これは「黒変」と呼ばれる現象で、品質が悪化したわけではありませんが、見た目が良くないため、可能な限り避けるべきです。
そのため、速やかな流水解凍が望ましいです。
◯伊勢エビのボイルの仕方
生の伊勢エビは刺身が最良ですが、冷凍されたものは生食には向きません。
しかし、ボイルや他の調理法で美味しく召し上がれます。
・伊勢エビのボイルの方法
1. 大きめの鍋に水を満たし、3%の塩を入れて沸騰させます。沸騰したら伊勢エビを1尾ずつ加え、全て入れたら中火で15分間茹でます。
2. 茹で終わったら、ザルで上げて水気を切りながら冷まします。
3. 冷めたら、頭と尾の間に包丁を入れて殻を開き、身を取り出します。カニスプーンを使って身を剥ぐのも良いでしょう。
4. 食べやすいサイズに切り分け、盛り付けて完成です。
◯電子レンジでの調理方法
意外にも、伊勢エビは電子レンジを使って簡単に調理できます。
・電子レンジでの伊勢エビの調理手順
1. 冷凍された伊勢エビは、まず流水で解凍します。
2. 伊勢エビを耐熱皿にのせ、ラップが直接触れないようにしてからラップをかけます。
3. 200gの伊勢エビの場合、600Wの電子レンジで約3分半加熱します。サイズや電子レンジのワット数によって加熱時間は異なるため、様子を見ながら加熱時間を調整してください。
4. 加熱後は非常に熱くなっているので、取り扱いには注意してください。加熱により出た白いアクはキッチンペーパーで拭き取ってください。
5. はさみを使って尾から縦に半分に切り開きます。殻は硬いので、慎重に切り進めてください。
6. 二つに割り、身が白くなっていれば食べ頃です。透明な部分が残っていれば、少し加熱を追加します。
◯味噌汁の具材として
・伊勢エビの味噌汁の作り方
1. 解凍した伊勢エビの頭と殻を軽く水洗いします。触角が長すぎて鍋に収まらない場合は、キッチンばさみでカットします。
2. 新鮮な伊勢エビならそのまま使っても大丈夫ですが、少し経過したものは、臭みを取るためにサッと湯通しすると良いです。
3. 鍋に水と伊勢エビの頭と殻を入れ、強火で加熱します。途中で裏返すことで、出汁が抽出されやすくなります。
4. 沸騰したら中火にして、だしの素と酒を加え、15~20分ほど煮込みます。
5. アクが出たら、こまめに取り除きます。
6. 味噌を加え、溶かしながらよく混ぜます。水分が飛ぶ量によって味の濃さが変わるため、味の調整はお好みで行ってください。
◇伊勢エビの基礎知識
伊勢エビについての基本情報。
◯伊勢エビの名前の由来
伊勢エビの名前にはいくつか由来があります。
例えば、古文書「大和本草」によると、伊勢から来たことから「伊勢エビ」と命名されたとされます。
さらに、甲羅が甲冑に似ていることから、その威勢の良さを表して「伊勢エビ」と名付けられた説や、岩場でよく見られるため「岩エビ」が転じて「伊勢エビ」となったという話もあります。
◯伊勢エビの特長
伊勢エビの最大の特徴は、他のエビ類と比べて太く長い触角、硬い殻に覆われた頭部、そしてその大きさです。体は太く円筒形をしており、頭部には鋭い棘があります。
暗赤色の身体と太く堅い第二触角が特徴的で、これには発音器があり、威嚇するための音を出します。
◯旬の時期と主な産地
・主な産地:三重県、千葉県、和歌山県、静岡県、徳島県
伊勢エビは年中見かけますが、実際の漁期は10月から翌年4月までです。これは、伊勢エビの産卵期が5月から8月であるため、その期間の漁を制限して種を守っています。
近年は乱獲が問題となっており、対策が重要です。
三重県では、5月1日から9月30日まで禁漁期間と定められています。
◯味の特徴
甘エビと比較すると、伊勢エビは非常に淡白な味わいが特徴です。
ハサミと身の部分では食感や味に違いがあり、様々な食べ方が楽しめます。
伊勢エビは滑らかな口当たりと濃厚な旨味が魅力で、殻からは美味しい出汁が取れます。
生での食べ方も良いですが、加熱調理もおすすめで、多様な料理に合います。
◇まとめ
・伊勢エビの旬は11月から翌年3月までで、三重県の漁業調整規則により5月1日から9月30日は禁漁期間です。
・伊勢エビは味が淡白で、ハサミと身の部分では食感や味に違いがあり、様々な食べ方で楽しめます。口当たりはまろやかで、濃厚な旨味があります。また、殻からは良い出汁が取れます。
・生の伊勢エビは到着日を含めて2日以内に食べるのが理想です。生で冷凍した場合やボイルして冷凍した場合の賞味期限は約20日間です。
・生で冷凍保存した伊勢エビは解凍後に必ず加熱して食べてください。
・伊勢エビを解凍する際は、15~30分の流水解凍が最適です。長時間解凍すると黒変することがあり、見た目が悪くなる可能性があります。