お茶の中に茶柱が立つと、それは幸運の兆しとされています。
しかし、この珍しい現象の背後には一体どのような意味があるのでしょうか。
お茶をよく飲む人でも、茶柱が立つのを目撃する機会は滅多にありません。
この不思議な現象に興味を持つ人も多いでしょう。
自分で茶柱を立てる方法を知れば、実際に試してみたくなるかもしれませんね。
そこで今回は、お茶の茶柱が立つとなぜ縁起が良いと言われるのか、そして茶柱がどのようにして立つのか、その方法を詳しく調べてみました。
■お茶の茶柱が立つとされる吉兆の理由とは?
●珍しさが幸運の源
茶柱が珍しいとされるのは、普通の急須の設計に関係があります。
急須には細かい茶こしがついており、通常茶葉は湯呑みに入らないようになっています。
しかし、茶葉(実際には茎)が湯呑みに入りさらに立つのは、とても稀な現象です。
このように珍しい出来事が重なることから、それを目撃すると幸運とされるようになりました。
●茶柱が家庭の繁栄を象徴
「茶柱」という言葉の「柱」は、家族を支える「大黒柱」と関連付けられることが多いです。
そのため、茶柱が立つことは家庭の安定や繁栄を象徴すると考えられています。
また、「柱」が神様の数を表す単位としても使われることから、吉兆の意味が強調されます。
●茶柱が立つという伝説と商法
かつて、一番茶の売り上げに悩んでいたお茶の商人が、二番茶や三番茶に茶柱が立ちやすい茎が多いことに注目しました。
彼は「茶柱が立つと縁起がいい」という噂を広め、二番茶や三番茶の売上を伸ばしたと言われています。
高級な一番茶には茎がほとんど含まれていないため、茶柱を立てるのは難しいです。
茶柱を立てたい場合は、二番茶や三番茶、あるいは茎が多い茎茶を選ぶと良いでしょう。
■茶柱がどうして立つのか?
お茶の中で茶柱が立つのは珍しいことで、その原理は何なのでしょうか。
茶柱が立つ原理は、茶柱の一端が潰れることにあります。
この潰れた部分はお茶を吸収しやすくなり、その重みで反対側が浮くことで茶柱は立ちます。
お茶を淹れる前に茎の片側を潰すことで、茶柱が立つ確率が高まります。
しかし、特別な準備をせず自然に茶柱が立つのを待つと、一生見ることがない可能性もあります。
■茶柱が立った後の適切な対応
湯呑みの中で茶柱が立っているのを見つけたら、どのように対応するのが良いでしょうか。
一般的に知られている3つの方法を紹介します。
●一人で楽しむ
茶柱が立つことは非常に珍しいため、人に伝えたくなる気持ちはわかりますが、茶柱が立つと幸運が訪れるとされているため、その幸せを自分だけのものにし、一人でお茶を飲むことが推奨されています。
●幸運を周りと分かち合う
茶柱が立ったことを他人に話すことで、その幸運を周囲の人々と共有することができると言われています。
●持ち帰って幸運を身につける
茶柱が立ったら、それを湯呑みから取り出し、持ち帰ることも良い方法です。
昔は、立った茶柱を着物の袖に隠して持ち帰る習慣があったそうです。
■自分で茶柱を立てる方法
以下に、茶柱を立てるための方法を詳しくご紹介します。
① 適したお茶を選ぶ
茶柱を作るのに必要な茎が一番茶にはほとんど含まれていないので、一番茶では茶柱を立てるのが難しいです。
二番茶や三番茶は比較的茎が多く含まれており、茶柱を立てやすいため、これらを選ぶのがおすすめです。
さらに、茎が豊富に含まれる茎茶も良い選択肢です。
② 大きな網目の茶こしを使用する
茶柱を立てるためには、茎が湯に多く流れ込むことが重要です。
細かい網目の茶こしを持つ急須では茎が流れ込みにくく、結果として茶柱が立ちにくくなります。
茎が流れやすいように、大きな網目の茶こしを持つ急須を選ぶと良いでしょう。
③ 茎の一部を潰す
茎を取り出し、片端を指で潰します。
潰れた部分は水分を吸収しやすくなり、その重みで茶柱が立ちやすくなります。
また、潰すことで水分が吸収される速度が上がり、潰していない部分が軽くなり、結果として茶柱が立ちやすくなるとされています。
■「運命好転茶」:茶柱が立つ確率100%
特別な日に茶柱を立てるのは、幸運を呼び込むとされていますね。
そんな時、間違いなく茶柱が立つお茶があれば、素晴らしいでしょう。
そんな夢をかなえるのが、「茶柱縁起茶」です。
このお茶は特別な技術で加工された茶葉一枚と、細かい粉末状の茶葉をカプセルに閉じ込めています。
このカプセルをお茶碗に入れて湯を注ぐだけで、中の茶葉が確実に立ちます。
特に、受験生がいるご家庭やビジネスシーン、旅館などで好評を博しており、多数のお問い合わせがあるようです。
興味のある方は、是非以下の情報をご覧ください。
■まとめ
茶柱が立つ理由は、茶柱の片側が押されて潰れることでお湯が浸透しやすくなるためです。
この潰れた側が重くなり、茶柱が立ちやすくなります。
茶柱を立てる確率を上げるには、茎が多い二番茶や三番茶を選ぶか、大きめの網目を持つ急須を使用することが効果的です。
特に茶柱を確実に立てたい場合、「茶柱緑起茶」のような専用茶葉を使うと良いでしょう。
これは受験生やビジネス、旅館などで縁起物として利用されています。