お正月になると、どこのお宅でもだいたい鏡餅を飾っていますよね。
子供の頃から当たり前の風景なので、意味とか考えたことがありませんでした。
そこで、意味や飾り方を簡単にご紹介しますので、参考にして頂ければと思います。
お正月に鏡餅を飾る意味
元旦になると、新年の神様がそれぞれの家庭に、幸せを持ってくるために来るとされていて、その神様の居場所が「鏡餅」です。
昔から行なわれているお正月の行事は、その年の神様をお迎えしてお祝いをし、多くの幸福を与えてもらうためのものです。
その鏡餅を雑煮などに入れて食べることにより、恩恵などを受けられると考えられていました。
鏡餅の形が丸いのは、昔の銅鏡に由来します。
三種の神器の1つで、多くの神社で鏡をご神体としています。
八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)のことです。
そこで、ご神体としての鏡を餅で表し、「鏡餅」と呼ばれるようになりました。
飾り方やその意味
一般的には、三方(さんぽう)という台の上に、紅で縁取っている四方紅(しほうべに)を敷きます。
その上に、紙垂、裏白(うらじろ)、譲葉(ゆずりは)、昆布の上に鏡餅を載せ、串柿、伊勢海老、橙もしくはみかんを飾ります。
それぞれの意味は
表が緑色で裏が白いことから、後ろ暗いことがなく、清廉潔白ということを表します。
また、葉の形が左右対称なことから、夫婦の相性の良さを祝うという意味もあります。
新しい葉が十分に大きくなってから、古い葉が落ちることから、家系が将来に渡って続くことを表します。
よいことがやってくるという意味。お宝が串で刺したように集まる、という意味も。
これは「よろこぶ」の語呂合わせから。
木から落ちずに大きく育つことから、代々家が栄えるようにという縁起物。みかんで代用されることが多いです。
飾る場所や飾っておく期間
感謝の気持ちがあれば、お供えする場所や大きさは、特に気にしなくても大丈夫です。
とは言え、大事な場所となると思いますので、床の間や神棚、リビング、玄関、トイレなどにお供えして下さい。
鏡餅を飾る方角ですが、その年の恵方、もしくは、東向き、または、南向きが良いとされています。
鏡餅は余裕を持ってお供えするために、早めに用意しておきます。
ギリギリになったとしても、12月29日と12月31日は避けて下さい。
29日は二重苦に通じるとされ、31日は「一夜飾り」とされ、縁起が悪く好ましくありません。
年が明けた1月11日の鏡開きで、お供えした鏡餅をさげて、授けられた力を皆んなで頂きます。
パック詰めされている鏡餅もありますので、最近は、カビが生える心配もなくなりました。
おわりに
ほとんどその意味を知らずに育ちましたが、きちんとした意味がありました。
日本の伝統行事ですから、守り伝えていきたいですね。
少しでもお役に立てたら幸いです。