ここ10年くらいでしょうか。
全国的に節分になると、恵方巻きを食べるようになりましたよね?
食べる時の作法・ルール・方角などに決まりがあるのですが、
まだまだ馴染みの薄い人もいると思いますので、
節分に食べる恵方巻きの正しい食べ方についてご紹介します。
■節分に食べる恵方巻きの正しい食べ方
・恵方を向いて食べる
その歳によって恵方(縁起の良い方角)が決まっていますので、
そちらの方を向いて恵方巻きを食べます。
その歳の神様がいらっしゃる方角から目を離さず、
食べ続けます。よそ見なんかをしてはいけません。
でないと、ご利益にあずかれません。
・無言のまま食べる
恵方巻きは無言のまま、黙って食べます。
全てを食べ終わるまで無言で食べないと、
ご利益にあずかれません。
とにかく喋らず黙っています。
・一気に食べる
恵方巻きは一気に食べます。
巻き寿司を食べる時のように切り分けないで、
一本丸々を一気に食べ切ります。
食べる途中で休憩すると、ご利益にあずかれません。
大切なのは、恵方を向いて一気に食べ切ることです。
小さなお子さんには、細め・短めだと安心ですね。
■その年の恵方巻きを食べる方角は?
恵方は24方位の「甲・庚・丙・壬」と、
年の十干である「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」を
組み合わせて決められています。
西暦年の下一桁(年の十干)を
甲→4
乙→5
丙→6
丁→7
戊→8
己→9
庚→0
辛→1
壬→2
癸→3
と当てはめることができます。
ということで
甲・乙→東微北やや北(東北東やや東)75°
丙・丁→西微南やや南(西南西やや西)255°
戊・己・庚・辛→南微東やや東(南南東やや南)165°
壬・癸→北微西やや西(北北西やや北)345°
このように方角が決まります。
テレビコマーシャルなどで「今年の恵方はこちら!」と
発表したりしていますが、この4方向でグルグル回っていただけなんですよね。
正確に恵方を向くのは難しいですので、
(方角の中にも「やや」と入っていますし)
大体その方角を向く、ということで良いでしょう。
どうしても正確にその方角を向きたいという、
こだわりをお持ちの方は、方位磁針をお使い下さい。
スマートフォンをお使いの方は、
「無料アプリ」「コンパス」でアプリを検索しますと、
たくさん出てきますので、そちらをお使い下さい。
■そもそも恵方巻きを食べるようになった理由は?
さてここで、恵方巻きを食べるようになった理由について、
簡単に簡単にご紹介しておきます。
その由来については諸説ありまして、
1. 江戸時代の末期に、大阪の船場で商売繁盛の祈願をする風習として始まった。
2. 大阪鮓(すし)商組合が「恵方に向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば、
其の年は幸運に恵まれる」と書いたチラシを配布した。
3. 大阪海苔問屋協同組合が「節分に無言で巻き寿司を食べると、幸福が回ってくると、
昔から言い伝えられている」と、寿司屋にチラシを配布した。
4. 海苔業界によるイベント「海苔祭り」を大阪・道頓堀で開催。
「巻き寿司早食い競争」を行なった。
5. セブンイレブンが恵方巻きの販売を始める。その後、全国のスーパーやコンビニでも
販売されるようになる。
1番以外は、販売促進活動として取り入れているようです。
バレンタインデーと似た構図のようですね。
■おわりに
これで、恵方巻きの正しい食べ方はバッチリですよね。
皆さん楽しんで、節分をお過ごし下さい。
ちなみに今後の恵方は
2015年は西南西やや西
2016年は南南東やや南
2017年は北北西やや北
2018年は南南東やや南
…
となっています。
この情報が皆さんのお役に立てたら幸いです。