日本酒党の人にとってみれば当たり前なのかも知れませんが…
先日、昼に定食屋(夜は居酒屋になるようです)に入りますと、
壁に日本酒のお品書きが貼ってありまして、何気なく見ますと、
そこには銘柄の他に見慣れない言葉がありました。
日本酒度とか酸度とか。
気にならない人もいるかも知れませんが、
気になるという人のために、簡単にご紹介します。
酸度とは?
酸度とは、日本酒に含まれている「酸」の量の事です。
読んで字の如し、ですね。
日本酒に含まれている、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸などを
数値化したものです。
酸と聞くと、すっぱさの度合い?とイメージするかも知れませんが、
日本酒の酸度の場合はちょっと違います。
この酸は、日本酒の味の濃淡に影響を与え、
1.5以上が濃醇味わいで、それ以下ですと淡麗な味わいとなります。
日本酒度が同じであれば、酸度が高いと辛く感じ、
低ければ甘く感じます。
アミノ酸度とは?
アミノ酸度とは、日本酒に含まれているアミノ酸(アルギニン、チロシン、
セリン、ロイシンなど)の量を数値化したものです。
約20種類ものアミノ酸が含まれています。
1.0を基準とし、それより上が濃醇で、それより下が淡麗となります。
ちなみに、大吟醸は1.0程度ですので、飲み口がすっきり感じます。
日本酒度とは?
日本酒度は、日本酒の辛口、甘口の目安となる数値で、
日本酒の比重を表すものです。
日本酒度計という浮秤(ふひょう、うきばかり)で計測します。
計測時の温度は15℃です。
水の比重をゼロとし、それよりも軽い(浮く状態で数値がマイナス)と甘口で、
それよりも重い(低く沈む状態で数値がプラス)と辛口となります。
それぞれの数値が大きくなるほど、辛みや甘みの度合いも増しますが、
酸度によって、呑んだ時に感じる甘辛の具合いが変わってきますので、
大まかな目安となります。
おわりに
日本酒の味を決めるものには、色々な要素があるんですね。
これ以外にも、精米歩合であったり、酵母であったり、原料米であったり、
作られた杜氏さんによっても違うようですね。
日本酒のラベルに書いてある数値(書いていないものもあります)を
参考にしながら、自分好みの日本酒を見つけて下さい。
日本酒を呑まない方は、うんちくを傾けてみては?